大切な予定が控えているとき、お仕事があるとき、一晩で風邪を治せないかと思ったことはないでしょうか。
本記事では、少しでも早く風邪を治すための対処方法や、おすすめの食事・飲み物について、徹底的に解説します。
ぜひ風邪を治すための参考にしてみましょう。
風邪が治るにはどのくらいかかるの？
風邪が治る期間については、ウィルスによって症状や持続期間に違いがあるため、一概には言えません。
しかし、一般的に発症してから3日前後にピークがあるとされ、長くても7〜10日程度で治ると言われています。
風邪の症状は、のどの痛みや発熱、倦怠感から始まり、その後、鼻水や咳などが現れることが多いです。
風邪を早く治すための4つのポイント
風邪を少しでも早く治すために、日常生活で意識したいポイントが4つあります。
正しくケアをしていくと、回復を早められますので、ぜひ以下の4つのポイントを参考にしてみましょう。
- 睡眠
- 水分
- 栄養
- 体を温める
それぞれ順を追って解説します。
風邪を早く治すためのポイント①睡眠
風邪を引いた際は、睡眠や休養をとって、免疫力を十分に発揮することが大切です。
体の免疫はウィルスを排除するために、炎症を起こしたり、体温を上げたりして対応します。その影響で、体力を消費してしまうため、睡眠や休養はとても重要です。
発熱や咳などで、ぐっすり眠れない場合は、風邪薬を使用して、症状を和らげる方法を試してみるとよいでしょう。
風邪を早く治すためのポイント②水分
発熱時は、こまめな水分補給を行うことで、症状の改善につながります。
発熱すると、発汗・食欲不振により、水分不足が引き起こされる場合があります。
水分不足になると、血流が悪くなり、免疫低下につながるため、積極的な水分補給が大切です。
また、食欲不振や水分不足に陥っている発熱時には、経口補水液、スポーツドリンクを飲用すると、効果的に水分を体に摂取できます。
一方で、利尿作用のあるコーヒーや緑茶などの飲み物は、避けるようにしましょう。
風邪を早く治すためのポイント③栄養
発熱時には、栄養価が高く、食べやすい食事を取ることが大切です。
特に、風邪を引くと栄養素やエネルギーの消費が多くなるため、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養素を摂取したいものです。
選ぶ食材としては、低脂質で良質なたんぱく質や、水分が多く消化の良い薄味の食べ物を選ぶとよいでしょう。
風邪を早く治すためのポイント④体を温める
寒気がする時は、しっかり体を温めることが重要です。
体を温めることで、血行が促進され、免疫細胞が活発になり、免疫機能がアップします。
部屋の温度を適切に設定し、衣服調整をすることで、体を温めましょう。
過度に体温が高くなってしまうと、返って免疫の働きが弱まり、体力の消耗や症状の悪化につながります。
高熱が出ている際は、解熱剤の使用や病院受診を検討しましょう。
風邪を引いた時におすすめの食べ物・飲み物
風邪を引いた際は、食欲や消化機能が低下しているので、消化の悪い物は避けて、薄味で水分が多く胃に優しいものを選ぶのがおすすめです。
以下の風邪の症状に合わせて、栄養や水分をしっかり取れるように、食べ物・飲み物を取り入れましょう。
風邪のひき始めにおすすめな食べ物
料理ができる状態か、できない状態かで選択する食材は変わってきます。
料理ができない状態で、無理して調理をすると、返って体調を悪化させてしまう可能性もあるため、料理ができない状態の時は、市販に売られているものを利用しましょう。
食事が作れる状態なら、風邪のひき始めにおすすめな料理は、鍋とみそ汁です。
鍋は、野菜を大量に食べられ、体を温めながら大切な栄養素もしっかり確保できます。ぜひ風邪のときに、取り入れてみましょう。
また、みそ汁も風邪の時におすすめなメニューです。
みそ汁に入っている味噌には、体を構成しているアミノ酸が豊富に含まれています。
さらに、みそ汁の中に野菜を入れることで、ビタミンも合わせて摂取できます。
体がだるいときには、インスタントの味噌汁を活用するのも有効です。
発熱時におすすめな食べ物・飲み物
発熱時のおすすめの食べ物や飲み物としては、おかゆ、経口補水液、スポーツドリンクが効果的です。
発熱時は、食欲が落ちたり、固形の物が受け付けなくなったりするため、無理に食べると、嘔吐や下痢につながる場合があります。
汗をかいたり、食事が取れないときは、体液の組成に近い経口補水液やスポーツドリンクを飲用することで、カロリー摂取をしつつ、効果的に水分補給もできます。
また食欲がない時には、水分を含んでおり、胃にも優しいおかゆを取り入れてみるのもよいでしょう。
コンビニで買えるおすすめな食べ物・飲み物
料理を作ることができないときは、手軽に食材が手に入るコンビニを利用するのもおすすめです。
コンビニでは、胃に負担が掛からないおかゆ、のど越しが良く果物が入っているゼリー、たまごや牛乳が入り栄養価が高いプリンが手に入りやすいです。
飲み物では、経口補水液やスポーツドリンクが購入できます。
料理を作ることができない際は、コンビニを上手に活用して、栄養素や水分を摂取していきましょう。
風邪の治りかけのときに避けるべき行動とは？
風邪の治りかけの時期の過ごし方はとても大切で、何気なく取ってしまった行動によって、症状が長引いてしまうことがあります。
そのため、食欲や消化機能が回復していない治りかけの時期は、香辛料などの刺激物やアルコールは控えるようにしましょう。
また、負荷のある筋トレや激しい運動は、風邪が完全になってから行うのがおすすめです。
お風呂は、ぐったりしている状態や発熱がある乳幼児や高齢者を除けば、無理に控える必要はありません。
市販の薬の選び方のポイントは?
風邪を引き食事が取れない時や寝付けない時は、市販薬を使用することで症状が緩和し、楽に過ごせることもあるでしょう。
風邪薬自体には、ウィルスを直接排除する働きはありません。
しかし、風邪薬を服用して症状が和らぐことで体力を温存でき、早期回復につながったり、重症化のリスクを下げたりする効果があります。
風邪薬は、さまざまな種類があるので、高熱がある時や咳がひどい時など、各症状に合わせた薬選びが大切です。
また、常備薬として、総合的に対応できる風邪薬を自宅に用意してあるとよいでしょう。
眠くなるのを避けたい方や高血圧の方の市販薬の選び方は？
風邪薬には、血圧に作用する成分が含まれていることが多く、高血圧の方は薬選びに注意が必要です。
高血圧の症状をお持ちの方は、ドラッグストアーの薬剤師に相談をし、高血圧でも飲めるお薬や、漢方薬を選んでもらいましょう。
また、風邪薬には眠くなる成分が含まれるものもあります。
お薬を飲んで眠くなるのが心配な方は、日常生活に影響が少ないお薬もあるので、ドラッグストアーの薬剤師に相談しましょう。
病院受診を検討する場合は？
風邪の症状では病院受診は必要ないとされていますが、重症の症状が続く場合や、いつもと違う症状が見られる際は、専門家の診断や検査が必要な可能性があるため、早めに病院を受診しましょう。
全身に複数の症状がある状況や、何科を受診したらよいか分からない時は、内科を受診して問題ありません。
「鼻水・鼻づまりがひどい」「耳が痛い」などの特定の症状がある時は、耳鼻咽喉科を受診するのもおすすめです。
強い咳が続く、呼吸が苦しい、何度も熱がぶり返すなどの症状がみられる場合は、肺炎や他の細菌感染症を引き起こしている可能性があるため、できる限り早く病院で検査をしてもらいましょう。
風邪が長引くその理由と改善方法は？
風邪がなかなかよくならず、「早く元気になりたいのに」ともどかしく感じたことはないでしょうか。
ここでは、風邪が長引く理由と、その改善方法についてご紹介します。ポイントは次の3つです。
- 自律神経のバランスの乱れ
- 別の病気が潜んでいる可能性
- 免疫力の低下
順番に確認していきましょう。
風邪が長引く理由①自律神経のバランスの乱れ
風邪がなかなか治らない理由の1つとして、自律神経のバランスが乱れることが挙げられます。
気温の変動や環境の変化などで生じるストレスによって、自律神経がうまく機能しなくなると、疲れが取れない、だるい、頭痛などの体調不良につながります。
この自立神経のバランスが崩れると、免疫力も下がってしまうため、季節の変わり目に起こる温暖差や、環境の変化などのストレスが生じる時期は注意が必要です。
風邪が長引く理由②別の病気が潜んでいる可能性がある
一般的に1週間〜10日間程度で、風邪の症状は治るとされています。
そのため、1週間〜10日間以上、高熱が続く、咳が続くなどの症状がある場合は、別の症状が潜んでいる可能性があるため、できる限り早く病院を受診しましょう。
風邪が長引く理由③免疫力の低下
風邪が長引く原因の1つとして、免疫力が低下していることも考えられます。
睡眠不足、激しい運動やストレスの蓄積、たばこの影響、加齢に伴う体力の低下、栄養の偏りなどによって、体の免疫力は低下します。
特に高齢者は免疫力低下に加えて、持病を持っていたりする場合があるため、合併症や重症化しやすく注意が必要です。
また、乳幼児はウイルスに対する免疫がまだ十分に備わっていないため、特に集団生活を始めたばかりの子どもは、風邪をひきやすく、その風邪症状が気管支炎や肺炎などへと繋がる可能性があります。
そのため、重症化しやすい高齢者や子どもは、早めの病院受診を心掛けましょう。
まとめ
風邪を治すために1週間〜10日間程度かかるとされ、治すためのポイントは４つあります。
- 睡眠をとる
- 水分を取る
- 栄養を取る
- 体を温める
以上の４つを実践していくことで、風邪の完治につながります。
また、状況に応じて、市販薬を上手に活用したり、症状が続くようなら、早めの病院受診が必須です。
今回お話した内容を参考に、風邪対策をしていきましょう。
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